推しと酒と私

ドルヲタ酒飲み日記

【完全妄想】アンジュルム新曲「全然起き上がれないSUNDAY」の女の子を弄んだ美容師を許すな

※特定の職業についての偏見があるとか、そういうわけではなく一個人の妄想でございます。気を悪くした方いらっしゃいましたら申し訳ございません。

 

先週アンジュルムが発売したニューシングルに「全然起き上がれないSUNDAY」という楽曲が収録されている。

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作詞作曲はつんくつんくによるアンジュルム提供曲は2019年に発売したアルバム「輪廻転生」に収録されている「帰りたくないな」以来。シングル曲では2016年に発売した「恋ならとっくに始まっている」から3年ぶりということで話題になっている。

アップフロントは優良事務所のため、高画質MV(もちろんフル)がYouTubeにUPされている。ぜひチェックしてほしい。

www.youtube.com

アンジュルムといえば2014年にスマイレージから改名。スマイレージ、特に「初期スマ」と呼ばれた時代は10代の女の子達の等身大LOVEソングを歌うことがもっぱらで、つんく♂による乙女ワールド全開なアイドルソングは今でも大変な人気を誇る。

改名後は強くかっこいい女の生き様を表現した曲が多く、その歌詞や迫力あるパフォーマンスを武器に同性のファンも多く獲得。女優の蒼井優さんを始めとして芸能界にも多数ファンがいる。

そんなアンジュルムの最新曲「全然起き上がれないSUNDAY」は女性視点での失恋を歌っている。最近のアンジュルム楽曲では珍しいジャンルだ。

そして歌詞を見るに、少しだけ失恋具合が複雑であることが伺える。さっそく読み解いて、否、アクセル全開で妄想していきたい。

付き合ったわけじゃない
約束もなんもない
ただあの頃は毎日
話したり ふざけたり

失恋した女性、名前をつけた方がいいかな。彼女の名前はユリにしておこう。ユリは「付き合ったわけでもない」相手に振られたわけだ。

相手のことをユリはこう表現している。

爽やかはカッコだけ
性格は最悪
誰にでもチャラチャラと
いいカッコボーイ

辛辣ゥー!と思わず突っ込みたくなるが、自分を振った男などそんなもんだよね、ユリ。チャラチャラといいカッコボーイの男の名前はタカシにしておこうか。歌詞によると、タカシとユリは呼びタメオッケーな同い年だったらしい。

そんなタカシとは「付き合ったわけじゃない」とユリ本人が認めている。付き合っているのに片思いではない。
付き合ってないし片思いだ。
スタートすらしていない。なにこれ辛い。

しかしユリ、なかなか重い女である。

勝手に信じて
勝手に膨らませ
勝手に君の事
独占してた

あ、、、、ヤバイ香りがする。

なんか勝手に(彼のこと)信じて、勝手に(期待を)膨らませ、勝手に君の事独占しちゃったやつか。

ユリ。やばい。

ロマンスが目覚める妄想女子の歌(重)だ。

しかもこの先に続く歌詞が

 

一瞬たりとも未来像 描いたバカ子ちゃん
真面目に生きてりゃ良い事も あるんだと思ったな

 

本当にバカよ!アンタ!

 

惣流・アスカ・ラングレーがあんたバカァ?言うとるわよ!

ほんの一瞬、甘い顔したタカシとの未来像描いちゃってるよ!

タカシとの結婚生活描いちゃってるよ!

 

付き合ってるわけでもないのに!!!!

 

ユリ、周りの友人が徐々に結婚しだしてちょっと焦りだしてるフシがある。ユリの年齢はアラサー、29歳にしておこう。タカシも同い年ということなので、29か。

そして「真面目に生きてりゃ~」のくだりである。この「りゃ」こそがつんく節。最高。
で、ここの歌詞だけでわかる。わたし女だから。

ユリ、過去に不倫していた。ユリ、会社の上司(35)と社内不倫してたわ。
新卒入社で営業部に配属されたユリ、直属の上司で売り上げトップのヤマシタと社内不倫してたわ。あぁ、何て救いようがないんだ。

「もう奥さんとは家庭内別居も同然だ」
「離婚について具体的な話し合いをしようと思う」

とか何とか相手に言われて、だらだらと5年以上不倫関係続けてきたやつだわ。けどある日唐突に終わりが来たやつだ。

「奥さんに見つかったかもしれない」とかで。「かもしれない」で相手がビビってあっさり終わったやつだわ。

そんなヤマシタとの不倫関係が終わったのがタカシと出会う半年前の話。

ユリが何年もヤマシタと不倫関係を続けている間に学生時代の友人・会社の同僚は将来の伴侶と交際を続け、次々と結婚を決めた。その事実にユリは打ちのめされる。

ここでユリは心の底から焦り出す。不倫に走った結果、私は独り身だと。

当然、不倫時代もユリは決して開き直っていたわけではないの。
ユリ自身にも背徳感はあったし、友達から不倫関係を咎められることもあった。

だから、ユリはタカシと出会って、いい感じ(不幸な話だけれどユリの一方的な思い込みである)になった時に思ったの。

あぁ、不倫をやめて真面目に生きていればいいことがあった。
タカシに出会えた。って

 

付き合ってないのに!!!(何回も言う)

 

ああ、「真面目に生きてりゃ」だけでこんなにも熱く語ってしまった。つんくは本当に罪。

 

次に検証したいのは、ユリとタカシはどこで出会ったのか?ということ。
ここも歌詞に回答がある。

 

こんな出会いがある事に トキメイてバカだった

 

割とロマンあふれる出会い方っぽい。合コンでや出会い系アプリではなさそう。
さらに「トキメイて」とのことなので、初対面からタカシへの印象は悪くないことが伺える。
少なくとも「遅刻 遅刻~」とパンをかじりながら道路を疾走中、タカシと曲がり角で正面衝突!もう、信じられない!アンタ誰よ!出展:RMC(りぼんマスコットコミックス)ではない。

 

私、わかった。ユリとタカシの出会い分かっちゃった。

タイトル通りだけど、ユリは美容院の客として美容師のタカシに出会っているわこれ。

 

長らく続いた不倫に終止符を打ち、傷心状態のユリは気分を変えようと引っ越しをした。

不倫相手のヤマシタが何度も泊まりに来たアパートにいると彼を思い出すから!

辛くて!引っ越すの!ベッドは当然廃棄!ニトリで新調!

 

当時は高円寺に住んでいたはず。

あ、ユリは長野県出身ね。東京に憧れて大学進学と合わせて上京。長野ではまぁまぁ頭のいい学校通ってたはず。

新卒時代から住んでいた高円寺から引っ越した先が、都立大学。一度くらいは東横線ユーザになってみたかったっぽい。

さすがに高円寺で通っていた美容院には通いづらくなったから、新しく美容院探す旅に出たのよ。Instagramで。
#都立大学 #美容院 とかで調べるうちに、タカシのアカウントにたどり着いた。ちなみにタカシは仕事用(美容師)とプライベートのアカウントを分けるタイプのポケモンです。

都立大学で口コミ評価の高い美容院で働く売れっ子スタイリストのタカシ。お値段もそれなりなので、一瞬ユリも躊躇しかけるんだけど。

そこはほら、HOT PEPPER BEAUTY使えば新規割引すごいやってくれるし。ユリもいますぐ飛び込む勇気でタカシが働く店のドアを開けたのよ。

 

美容院でもアイドル現場でも、ご新規さんは歓迎される。ユリからのご指名をタカシは大層喜んでくれた。

ユリはタカシのスタイリングに惚れ込んでるから。あと顔もタイプでしたから。

初来店でもうユリの胸は高鳴っているのよ。

そんなタカシとリアルご対面してさ、Instagramの写真そのままの少年っぽい笑顔にもう、ドキドキしてるわけ。想像してたよりもタカシは幾分小柄だったけどノープロブレム。

で、そのタカシはやっぱり腕前も確かなの。

「前髪は作らずに流したほうがいい」

「(染めたがりのユミに対して)黒髪の方が似合う」

とかもうバシバシアドバイスしちゃうのよ。で、そのアドバイス通りにスタイルを変えると周りからも好評価。この人は私の美しさを引き出してくれる!なんて思うわけ。どんどん惚れちゃう。

 

まぁ、そのアドバイスって単純にタカシ好みのスタイルだったってだけなんだけど!!

プライベートのインスタアカに載っけてる彼女、ユリと全く同じ髪型と背格好だし。

 

けれど!ユリは気づかない! 

そこからの展開は早かった!

 

①ユリ、タカシとSNSで繋がる(美容師は光の速さで繋がりを求めてくる!気をつけろ!)

②ユリ、タカシの元に頻繁に訪問するようになる

③ユリ、タカシとSNS上でのやり取りが増加

④タカシ「今度お店来るの閉店前はどう?そっちの方がゆっくり喋れるし^^」

 タカシ「今日も来てくれてありがとね、あ、ここらへんで美味しい焼き鳥屋さん知ってるけど今日軽くどう?^^」

 タカシ「ユリちゃんの家この辺なんだ。オレは店までは電車で通いだよ。店近くて羨ましいなぁww」

 タカシ「遅くまでごめん、電車?もう無いから適当にタクシーで帰るよ。とりあえず夜も遅いし家の近くまで送ってくよ、」

 タカシ「タクシーなかなか捕まらないなぁ。今日薄着で着ちゃったから寒くなってきた…」

 タカシ「ごめん、寒くてお腹痛くなってきた…ユリちゃんの家でお手洗い借りてもいい?」

 

そして2人は男女の仲に……

 

もう!

あれほど!

美容師には!

をつけろって!

言ったのに!

自宅に上げちゃいけないって言ったのに!

 

そんなわけでなし崩し的に男女の仲になったユリとタカシ。

けれどタカシには彼女がいたわけ。

他系列店で働くかわいい可愛い年下の彼女がいたわけ。名前いる?いるよね。アヤネにしようかな。アヤネ(22)がいるよ。

そう、ユリはタカシに遊ばれてしまった……。

 

ここまで妄想、ここからも妄想が続くのですが、一旦曲を振り返らせてください。

 

そもそも。

SUNDAYは休日の人が多い。ユリもそう。月~金に働いて、土日休みの会社に勤めている。休日である日曜は遅くまで寝て、好きな時間に起きればいいはずだ。

SUNDAYで無理やり起き上がる必要があるのは現場予定のオタクくらいだから。オタクの朝は早い。

 

けれど、タカシといる時のユリは違った。SUNDAYは起き上がるものだった。(またしても妄想の世界に戻ります)

 

 タカシとの逢瀬については「約束もなんもない」と歌ってる。どうせタカシがその日にいきなり「今日そっち行くわ」とか連絡寄越していたんだろう。

大体土曜の閉店後にフラっとユリの家に寄って、ユリの作った夜ごはん食べて、抱いて、翌朝ユリが作った朝ごはんを食べて、店へ出勤する。

これがユリがタカシと過ごすパターン。むしろこれ以外のパターン無し。あ、たまにユリの作った夜ごはんの部分が近所の焼鳥屋さんに変わるかな*1

ユリはさり気なくタカシにねだるんだよ。「お仕事忙しいよね、たまにはタカシがお店お休みの日にでかけたりしない?平日だけど私も有給とるよ!全然使えて無くてたくさんたまってるんだよね~」とか言っちゃってさ。

ユリ、健気かよ…そんでめっちゃ重いよ…。

 

でもタカシは「そんなの悪いよ~こうしてユリちゃんの家でゆっくりできるのがオレにはいちばん休まるの!」とか適当な返しするんだな。ついでに言うとこの瞬間後ろからギュッてユリに抱きついてますね。ハンッ。

ちなみにタカシは平日休みは本命の彼女と合わせていますから。外出も全然しますから。アヤネは会社の寮住まいで料理は得意じゃない。そこらへんのアヤネでは足らないところ、全部ユリで補おうとするクソ野郎です。タカシは。

 

話逸れた。

 

で、そんな風に土曜の夜遅くに来て日曜の朝にはバイバイする。そんなリズムだから全然起き上がる必要あるわけ。

半裸で爆睡かましてるタカシが眠るベッドからそっと抜け出して、朝食の準備を初めちゃうの。

AM7:00くらいから。

寝て!ユリ、寝て!そんな日曜の朝早くから起きている人なんてオタクしかいないんだって!

 

で、眠い目をこすりながらタカシがようやく起き上がる頃には炊きたてのご飯とおかずとあったかい味噌汁が準備されている。

自分で用意しないクセに「俺、朝はごはん派なんだよね~朝から炊きたてのご飯食べられるのって最高だよな!」なんて意味不明な供述をするからさ。ユリ、そのリクエスト応えてるのよ。そこまでしなくていいってば!コンビニ行かせろって!

 

けど、ユリはこんな風にタカシと過ごすことが幸せだった。

土曜の夜~日曜の朝を好きな人と一緒に過ごせることが幸せだった。

 

なぜそれが幸せかって、それは不倫時代まで遡る。タカシと出会う前はヤマシタと不倫関係だったユリ。

家庭を持つヤマシタにとって土曜~日曜は家族と過ごす時間。ユリにとってはヤマシタと連絡も取れず孤独に耐える時間。

一緒に過ごすなど夢のまた夢だった。

 

だからこそ、ユリは純粋に嬉しかった。

美味しそうにご飯を食べるタカシを見て「心の底から笑ってた」し、彼への思いは「純真」そのものだったから。

 

そんな全然起き上がるSUNDAYから、全然起き上がれないSUNDAYへ変わる日が遂にやって来てしまう……。

 

ある平日、ユリは滅多に取らない有給休暇を取得した。

厚生省から5日間の有給休暇取得を義務付けられたから。特に用事があったわけでもないけど、何となく仕事が落ち着いてそうな日に休みを取って、せっかく人が少ない平日なのだからと買い物へと街に繰り出す。

 

そこで目撃する。タカシとアヤネのカップルに。

あれだけ外出を拒んだタカシが楽しそうに若い女の子と歩いてる。

手をつないで、腕を組んで歩いている。

 

当然ユリは激怒する。

「かすかに嘘だと思いたい」「この失恋を認めたくない」
そんな思いが錯綜する中で鉢合わせないようにユリはその場を後にした。

 

後日、タカシにアヤネのことを問い詰めるとあっけなく認めた。そしてタカシはユリの元を去った。

土曜にユリの家に来ることもない。

ユリは日曜に起き上がる必要がなくなった。タカシのために朝ごはんを準備しなくていいから。

起き上がれないSUNDAY、それは起き上がりたくても起き上がれないSUNDAY。起き上がる必要がないSUNDAY。

誰かのために起き上がる理由が欲しいのに、その誰かはもういない。

 

一瞬たりともキュンした 私がバカだな

こんな出会いがある事に トキメイてバカだった

マジこのまま許さない 何も許さない

 

日曜の朝は10時過ぎに起きてウダウダとベットの上でスマホをいじりながらすごしているのだろう。そしてのっそりと起きて、水分が抜けてカチカチの食パンとジャムを取り出して、ブランチを済ませる。一人暮らしで食パンを消化するのは時間がかかるから、すぐ固まってしまうから。

 

こうして完成する全然起き上がれないSUNDAY。

(妄想終わり)

*1:それもタカシの気まぐれ。「今日そっち行くわ」と急な連絡を受け取り、ユリが大慌てで近所のマルエツに買い出し行って夜の仕度を初めたら「つーか今日焼き鳥な気分」とか意味不明な供述をして準備台無しにさせてくるパターン。一人で鳥貴族にでも行ってろ。